足首のねじれが引き起こす痛み

足関節捻挫は、足首を不自然な角度にひねることで靭帯が損傷する、スポーツ外傷の中でも最も頻繁に起こる怪我の一つです。バスケットボール選手やサッカー選手だけでなく、日常生活で段差を踏み外したりつまずいたりしても起こりうる、誰もが経験する可能性のある怪我なのです。

原因

急激な足首のねじれ

足関節捻挫の主な原因は、足首を内側や外側に急激にひねることです。多くの場合、足を内側にひねる「内反捻挫」が起こります。スポーツ中の着地や方向転換、不整地での歩行などが主な原因となります。

症状

痛み、腫れ、そして不安定感

足関節捻挫の典型的な症状には以下があります

  • 足首の外側(または内側)の痛みと腫れ
  • 足首に体重をかけると痛む
  • 足首の動きが制限される
  • 重症の場合、足首に不安定感を感じる

診断と治療

RICE療法とリハビリが基本

診断は主に症状の聴取と触診、必要に応じてレントゲンやMRI検査で行われます。治療の基本は以下の通りです

  • RICE療法:Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)
  • 固定:テーピングや装具による固定
  • リハビリテーション:専門家指導のもとでの可動域訓練や筋力トレーニング
  • 物理療法:超音波療法や電気刺激療法

予防と注意点

足関節捻挫の予防には以下が効果的です

  • 足首周りの筋力トレーニングとバランス訓練
  • 適切なウォーミングアップ
  • スポーツに適した靴の選択

一度捻挫を経験すると再発のリスクが高まるため、適切な予防策と初期治療が重要です。症状が気になる場合は、速やかに専門医の診察を受けることをおすすめします。