関節がずれて痛む厄介な怪我

関節脱臼は、関節を構成する骨が正常な位置関係から外れてしまう状態を指します。特に肩関節脱臼は頻度が高く、一度起こると再発しやすい厄介な怪我です。

原因

外力と関節の不安定性

関節脱臼の主な原因は、関節に加わる強い外力です。スポーツ中の接触や転倒などが典型的です。また、関節を支える靭帯や筋肉が弱い場合や、過去に脱臼の既往がある場合は再発のリスクが高くなります。

症状

激痛と動作制限

関節脱臼の典型的な症状には以下があります

  • 脱臼した関節の激しい痛み
  • 関節の変形や異常な位置
  • 関節を動かせない、力が入らない

診断と治療

迅速な整復と適切なリハビリが鍵

診断はX線検査が基本ですが、MRI検査やCT検査が追加されることもあります。治療の基本は以下の通りです

  • 整復:脱臼した関節を正しい位置に戻す
  • 固定:整復後、一定期間関節を固定して安静にする
  • リハビリテーション:関節の安定性を高める筋力トレーニングやストレッチ
  • 手術:反復性脱臼の場合、関節を安定させる手術が検討される

予防と注意点

関節脱臼の予防には以下が効果的です

  • 適切なウォームアップとストレッチ
  • 関節を支える筋肉の強化
  • 正しいフォームでのスポーツ実践

一度脱臼を経験すると再発のリスクが高まるため、適切なリハビリと予防策の実施が重要です。脱臼が疑われる場合は、無理に自分で戻そうとせず、速やかに医療機関を受診しましょう。