事故後は早めに診察を受けましょう

交通事故直後には痛みや不調を感じない場合がありますが、それが必ずしも問題がないことを意味するわけではありません。事故の衝撃により、むち打ち症や筋肉の損傷、神経の圧迫などが徐々に進行する場合があります。これらの症状は数日から数週間経過してから現れることがあり、放置すると慢性化した痛みや機能障害を引き起こすこともあります。そのため、事故後は早めに病院やクリニックで診察を受け、適切な対処を行うことが重要です。

事故後にこのような症状でお悩みではありませんか?

  • 首や肩の痛み、こわばりが続く
  • 手足のしびれや麻痺が残っている
  • 頭痛やめまいが頻繁に起こる
  • 関節の痛みや腫れが引かない
  • 事故前にはなかった体の不調を感じる

整形外科での診察の流れ

整形外科では、交通事故による怪我や痛み、神経障害などを専門的に診断・治療します。
診察の初期段階では、事故の状況や症状に関する詳細な問診を行います。例えば、「事故発生時の姿勢はどうだったか」「痛みや痺れの位置・程度」「動かしにくい部分があるか」などが問われます。その後、外見のチェックや、必要に応じてレントゲンやMRIなどの検査を行います。これらの手順により、事故による怪我の原因や程度を特定し、治療方針を決定します。

交通事故の治療費と自賠責保険について

自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、すべての自動車および原動機付自転車に加入が義務付けられている保険です。これは、交通事故の被害者に対する最低限の補償を目的としたもので、「強制保険」とも呼ばれます。

自賠責保険は、交通事故の加害者が十分な支払い能力を持たない場合でも、被害者が最低限の補償を受けられるようにするための制度です。これにより、被害者は治療費や損害賠償などの経済的負担を軽減することができます。

通常、保険金の請求は加害者側の保険契約者が行いますが、被害者も医療機関での治療費や損害賠償を加害者側の自賠責保険会社に直接請求することが可能です。これにより、被害者は早期に適切な補償を受けることができます。